平安時代。朝廷と貴族社会が織りなす雅と贅の極みのような時代です。
「平家物語」は平安時代の最末期の物語です。天皇を頂に置く朝廷貴族社会の繁栄にも陰りが見え始めたころ、天皇の父親である上皇が院政を開き、政治は混迷を深めます。そこに、武力を糧にあらわれたのが平氏や源氏などの武士でした。
この作品ではそんな武士の一流である平家の栄枯と盛衰を、情趣豊かに描きます。
また、この作品ほど、人々の衣服や建築をはじめとする当時の風俗を正確に再現した映像作品はほかにはないのではないでしょうか。みなさんがテレビやモニターで目にする映像は、当時の平家の人々が目にしていたものとあまりかわりません。物語と映像と、まだ、誰も見たことのない精緻な平安時代を楽しんで感じていただけると確信しています。
今後、このコーナーでは、作品を楽しむ上で参考になるようなトピックをわかりやすくご紹介します。